「だからさ、悪役はさっさと舞台から退場すべきだと思うぜ、りんやくん」
「………臨也だよ馬鹿。何度言えばわかるの君は」
「そりゃあ俺は悪役だって大好きだぜ?
特にジョーカーとかレックスとかマグニートとかは最っ高にイカした悪役だと思うけどよ、
そりゃあやっぱりあいつらが完璧だからだろ?悪になるために生まれてきたって言わんばかりの根っからの悪だからだろ?
それに比べて、おまえはほんと駄目駄目だよなあ」
「会話が成り立ってないだろ、戌井」
「つーか、どう考えたって静雄さんがヒーローのポジションだろ。いいよなああれ、主人公気質っていうの?
アクションシーンとかCGなしでいけそうだよな!スタント無しで余裕じゃん!ああ本当、羽島幽平も最高だし、やっぱ違うよなあ」
「…お前もう帰れようっとうしいなあ。俺の前でシズちゃんの話すんな」
「なに臨也、おまえ悔しいの?あー無理無理。どう頑張ったってお前じゃ静雄さんには勝てないって。
なんてったって情報屋の折原くんは、たかだかナイフで刺されて病院送りだもんなあ。
静雄さんとは比べ物にならないよなあ」
「…」
「あれ、何年前だったっけ」
「とっとと帰れこの指名手配犯」
「しかも見舞いに誰もこないとか、最高だったよなあ」
「…お前一応年下だろ」
「あれー。人ラヴなんでしょりんやくーん」
「犬っころが何をいまさら」
「ま、俺もおまえのこと大っ嫌いですけどね!じゃあねりんやくん。一刻も早く静雄さんにぶちのめされることを祈ってるよ」
「……………お前ほんとむかつく。二度とくんな」
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