朝が来る、その瞬間がひどく恐ろしいことがある。
次々と白んでいく灰色の空を見つめながら、僕は怖さを飲み込んで、そっと忍ばせるように息を吐いた。
庭先で小鳥が甘い声で歌うのを聞きながら、内側の誰かが少しずつ僕を殺していく。
夜明けを美しいと感じるには僕の頭はにぎやかすぎるのだ。
「…ごめん、」
がたがたと子供のように震える肩をそのまま抱えるようにして冷たい床に倒れこんだ。
こんな朝の怖さなど、君は一生知らなくていい。
ごめん、ごめんよ。しにたくなるくらいの苦痛なのに、
僕はまた、君に会うために今日も無様に生き長らえてしまうんだ。








夜があって、朝がきたこと
11/11/11