はにかむように微笑んだ君の首元には、真っ白な包帯が巻かれている。
僕はそれに最初からずっと気づいているのに自己防衛のために目をそらす。
ころんじゃった、と笑う君の無理がある言い訳にわざと騙されたふりをする。
それから何も知らないような顔をして、気をつけなきゃね、と馬鹿みたいな返答をするのだ。
本当は僕が一番、それをわかっているはずなのに。
「軍人さんはやさしいね」
優しい君はそうやって、いつも僕を甘やかしてしまう。
僕は君にそんな笑顔を向けられる資格なんてないのに、君は僕に優しくしてしまう。
昨日、君の首を絞めた僕なんかを、君はまだ好きでいてしまうのだ。
「(…せめて、)」
君のその痛ましい傷とか、
そういうものがぜんぶ、僕に移ればいいのに。







鮮やかに変死する
11/11/11