「おいミラルド。ワトソン君を見ていないか。少し目を離した隙にいなくなってしまったのだが」
「ははっ、君たちはいつもはぐれてしまっているね。迷子探しも探偵職の一環かな?」
「(ちっ、こいつに聞いたのが間違いだったか)君は使えないな」
「正直だね本当に。軽い挨拶だというのに」
「(こいつ本当にうぜえ)居場所を知らないなら君に用はない」
「酷いなあ。誰も知らないなんて言ってないじゃないか」
「何っ!知っているのか!ええいとっとと答えろミラルド!早くしないとワトソン君が空腹で周囲
の人に噛みついたりしてしまったりするだろうが!」
「君は本当に彼女に甘いねえ」
「い い か ら 答 え ろ !」
「大丈夫大丈夫。彼女にはさっき見かけたときに、ちゃんと持っていた生肉をあげておいたから。
これでしばらくは腹も持つだろうさ」
「……………」
「ん?」
「(…なぜ君が、ワトソン君のために生肉を持ち歩いているんだ。いらないだろうそんなもの)」
「いやあ、だってあの子は可愛らしいじゃないか。ペットみたいで」
「(なっ、可愛っ)…君はロリコンか!死ね!私の助手に色目を使うな!死ね!」
「少なくともドリッキーには言われたくないねえ」





     恋は盲目
                 11/09/20